HIDバーナー移植
バラスト移植後しばらく快調のHIDでしたが、先日片側のライトが点かなくなってしまいました。調べたところ、今度はどうやらバーナ ーが怪しい。取り外して見ると、放電部の内側が黒ずんでおり、ライトをオンにしてもジジジ・・・という音と共にわずかに放電して すぐに消えてしまいました(写真上)。とうとうバーナーにも寿命が来たようです。でもライトがH4なので、交換するにしてもハイロ ー切り替えユニットごと交換する必要があります。ハイロー切り替えメカは正常なのですべて取り替えるのは何かもったいない気がし て、バーナーだけ付け替えることにしました。
ガラスパイプの中にあった放電管の破片。
電極は溶けて無くなっており、内部が黒ずんでいました。こ うなったら寿命なのかなとは思いますが、それにしてもHIDは ハロゲンの5倍の長寿命といううたい文句は何だったのでし ょう?取り付けてから5年以上経ってはいますが、特に夜間 走行が多いというわけでもなく、夜間に点灯/消灯を繰り返 していたわけでもありません。ハロゲンだって少なくとも2 〜3年はもつのではないでしょうか?ちなみにHID車幅灯の方 が6年半使っていますが、ちゃんと光っています。やっぱり 安物はダメなのでしょうか。
ネットで購入した8000KのH1バーナー(2本セット)。バーナ ーが目当てなので台座の形状はなんでも良かったのですが、 改造ベースとしてはH1が良さそうだったのでこれにしました 。最近はバーナーも本当に安くなりました。これも中国製の 安物なので長寿命かどうか分かりませんが、少なくともハロ ゲンよりはもつでしょう??

8000Kは車検が通らないと言われるかも知れませんが、中国製 の安物メーカーの色温度はあてになりません。6000Kを購入し て点けてみたら黄色っぽかったというのがいやなので、思い 切って8000Kにしました。点灯結果は後述しますが、青みはそ れほどでもなくクリアな色でした。
サンテカのハイロー切り替えユニット。モーターでバーナー がはめ込まれている円筒状の台座を前後に移動し、光軸を移 動する方式です。これを分解し、バーナーのみ交換するつも り。
H1バーナーの台座部分のプラスチックを筒に入る太さに削り ます。
古いバーナーは硬質プラスチックの筒にセメントで強固に固 定されていましたが、ペンチで無理矢理ひきちぎり、ドリル でガリガリ穴を開けてくり貫きました。写真はくり貫いた筒 にバーナーを入れてパテで固定したところ。この際、発光部 分と台座までの距離を元のバーナーと同じにします。

内側の筒の根本部分に斜めの溝がありますが、外側の筒から 内部に貫いている金属棒が溝に入るようになっていて、内側 の筒の回転運動が前後運動に変わります。
固定用のパテは耐火パテにしました。
内外の筒の接触面にはグリスではなく2B鉛筆の芯を塗りつ けました。グリスにすると熱で蒸発した油分がライト内部に 付着しそうな気がしたからです(以前にこのHIDが原因で ライトが白濁してしまい、ライトのクレーム交換をしている )。
モーターユニット部分から出ている回転軸が内側の筒を回転 させて前後にバーナーを移動させます。
元どおり組み立てて動作確認します。
連続点灯させて念のため余計な油分などを飛ばします。色は 綺麗な青白色で、サンテカの7500Kのような緑っぽさがなく、 気に入りました。予想どおり8000Kといっても青ではなく白が 主体なので車検も大丈夫でしょう。多分・・・
右はサンテカの7500K。
少し緑が入っているよう な色でした。
ライトを見てもそんなに青いという印象はなく、これで車検 に出してもおそらく通るのではないかと思います。今までの はメーカーの言い分は7500Kでしたが車検をクリアしています 。
今回の改造でサンテカのHIDキットで残っているのはハイロー 切り替えユニットとハーネスだけになってしまいました。

このメーカのHIDにはさんざん苦労させられました。この際ハ イロー切り替えユニットごと取り替えて、トラブル続きのサン テカとはきれいさっぱりお別れしても良かったのですが、どう もケチケチDIY根性が染みついているようです。(^^ゞ
次のトラブルはいよいよハイロー切り替えユニットか!?

追伸:9ヶ月後にもう片方のライトも同様の現象で点かなくな り、同様のDIYで付け替えました。 ┐(´ー`)┌
写真は左右とも付け替えた後に撮ったのものです。