2016/3/31 完成
自作物置小屋
健康維持のため家族でロードバイクを購入しましたが、走行後、毎回家の中にしまうのが億劫になり、自転車庫を兼ねた物置を作りました。
設置箇所は玄関から中庭に抜ける通路の部分で隣家との境目。ここには檜と百日紅が
植えてあったのですが、日当たりが悪いせいか百日紅は病気がちで管理も面倒なので、
思い切って根元から切ってしまいました。切り株をそのままして、その上に土台を設置し
ました。切り株に除草剤を塗っておいたので、もう生えてくることは無いでしょう。庭の木た
ちよ、さようなら。

材料は2×4のSPFと12mm厚構造用合板がメインです。床面の上に個別に2×4材と合板
で組み立てた壁面パネルをコーススレッドで固定していきます。縦横同士のパネルをつな
ぎ合わせるとびくともしなくなります。

漆喰は日本プラスターの「はいしっくい」を使いました。前面と側面、裏面の一部だけで20kg入り1袋を使い切ってしまい、裏面の大半を塗り残してしまいました。普段見えない部分なので、見栄えは二の次。残りの部分は家にあった残り物のセメントや固まる土、ウレタンフォームなど、塗れるものを全て塗って、何とか合板の露出箇所をなくすことができました。でも、隣家の方はこれを見てびっくりされると思います(^_^;)

扉は戸車のレールが土埃などの影響を受けない吊り引き戸にするつもりでしたが、専用のセットは高価なのでDIYにしました。写真は金折に戸車をネジ止めし、扉上部に付けたところ。

レールはL字アングルの上にエポキシ接着剤で固定しました。

扉下部はアルミ製コの字バーを付けてL字金具で固定し、下部がバタつかないようにしま
した。内側にはグリスを塗ってあります。このL字金具の役割は結構重要で、これがない
と上部の戸車が脱線しやすくなります。

雨樋をとりつけたところ。波形に切った破風板も取り付けて、屋根にボリューム感を出します。


完成後は自転車だけでなく工具や資材なども収納しています。

縦長で強風で倒れそうな形ですが、設置箇所は横からの風しか吹かないので大丈夫で
す。庭の緑と調和して、なかなかの出来映えではないでしょうか?

物置の大きさは自転車3台が入ることが条件。しかし、幅を広くとってしまうと通りづらくなるので、少し細長いですが床面積はサブロク(915mm×1830mm)2枚を横に並べるサイズとしました。土台の部分のみ腐食防止のためキシラデコール(ワイス)を2度塗りしてあります。

屋根のパネルも壁面同様に組み立て、乗せて固定します。写真は屋根に防水シートを貼った後。屋根材は耐久性と軽さ、施工の容易さと価格の安さを兼ね備えたアスファルトシングルにしました。

外装は、壁が剥がれたところから下地のレンガが見えるような風合いにするため、タイルは部分的に貼ります。タイルを貼らない場所は漆喰を塗るのでラス網を張っていきます。通常は防水シートを張ってからラス網を張るのですが、漆喰だけでも風雨を防げると思い、漆喰は合板直塗りとしました。

扉は杉板を合わせて1×4の横板で固定して作りました。

完成後の扉。吊り金具を隠すため上部に板を張り塗装しました。

小屋本体と扉との隙間をなるべく小さくするように設計したのですが、扉材の杉板の中央部が少し内側に反っていて、柱に接触してスムースに開閉できませんでした。そこで、柱中央部にローラーを入れました。このローラーは、不用になったバイクのウェイトローラーを流用しました。

雨樋の排水は近くにある雨水用ますに流れるように塩ビ管を埋めて誘導します。

わずかな隙間もウレタンフォームで塞ぎ、ドア部分もすきまテープで砂埃などが入らぬようにしています。吊り引き戸は開閉もスムーズです。




<今回のDIYメモ>

材料は外壁のタイル以外は全て近所のホームセンターで調達。タイルのみネットで購入。

材料費は総額で95,000円位。

工期は休日のみの施工で約2ヶ月でした。

斎藤家のホームページ