2011/1/15 完成
分割式の小さい方のオーディオラックはリビングのテレビ台になりました。中にはビデオデッキとPS3が入っています(*^_^*)
自室に移動した際、きちんとしたリスニングルームにしようと思い、スピーカースタンドも自作してみました。底面と上部の板は家にあった廃材を流用し、縦の角材だけホームセンターで購入しました。接着はボンドのみ。スピーカーを乗せるとそれなりに見えてきます。インシュレーターは家にあった5セント硬貨を4枚使用。10円玉ではないところに音質へのこだわりが(嘘です)。音を聴いてみると、スタンドの効果抜群で今まで気になっていた50Hz付近の重たさ、抜けの悪さが全く気にならなくなりました。ダクトのチューニングの問題ではなかったようで、セッティングの重要性を再認識しました。(^^;)
スピーカーが改善されると、次の不満はCDプレーヤーです。パイオニアのPD-T04Sで、もう15年近く使っています。CDには記録されない20KHz以上の信号を原信号の波形を推定して再現するというレガートリンクコンバージョンSが当時話題になりました。さぞかし高域の再現が得意なのだろうと思ったのですが、音は意外とおとなしく、アナログレコードに比べても、金管やシンバルのきらめきがいまいちな点が当初からの不満でした。聴き比べたカートリッジがオーディオテクニカのAT7Vというにぎやかなせいもあり、歪みのない音というのはこういうものと自分に言い聞かせて使ってきましたが、そろそろDAコンバーターの15年間の進歩を体験してみたくなりました。
ネットでの評判、価格グレードなどを検討の結果、少し欲張ってDENONのDCD-1650SEを購入しました。張り出しの良い音で、PD-T04Sでかかっていたもやがすっきり晴れ渡り、見通しが良くなった感じの音です。中高域の透明度は明らかに増しました。しかしここで新たな課題が出てきました。音が明瞭になったせいで、今まで気にならなかった中域の張り出しが耳につきます。ボーカルやエレキギターが少しうるさく感じられるようになったのです。音域的には丁度クロスオーバー付近なので、ウーファーとツイータの両方から出る音のダブリのせいかなと思う気持ちが強くなりました。
スピーカーのネットワークに関してネットで調べているうちに「ネットワーク設計プログラム」というサイトで便利なツールを見つけました。LCの値などを入力すると、周波数特性がグラフに表示されるというものです。左のグラフは改良前のネットワークの値を入力した結果です。クロスが浅めでクロス付近の音圧が上がっているのはまさに聴感上の感覚と一致しています。-6dB/octでは音のダブりも多く、改良の必要がありそうです。
ネットワーク改良の方針は以下の3点としました。

@減衰特性を-12dB/octに変更する。
Aクロスオーバー周波数は1200Hz付近とする。
B現ネットワークの部品をすべて流用する。

@は音のダブりを解消し、クリアな音を目指す。Aは低いクロスで使えるFT48Dの透明度の高い音を生かす。Bは設計変更ですべてを新調するのがもったいないという理由。

この条件で検討した結果、左のようなネットワークにすることにしました。ウーファーとツイータにそれぞれ並列に入っているコンデンサとコイル、アッテネータは以前のものの流用です。
上記のネットワークでグラフ化すると左のようになりました。
ネットワークは外付けとし、部品はスピーカースタンドの柱裏側に取り付けました。1.2mHのコイルはスピーカーの中に接着してあったものをはがして再利用しました。今回追加したコイル、コンデンサはネットにて調達する。
早速試聴すると、気になっていた中域の張り出しすぎは抑えられ、楽器やボーカルの音像が明瞭になったことがすぐに実感できました。奥行きや定位も明確で、録音されたホールやスタジオの雰囲気までもが空間に再現されているような感じがします。ネットワークのチューニングでスピーカがこれほど音質改善するとは思っていませんでした。費用対効果はかなり高いです。
それにしても発売から20年近く経つPMA-1000Gの音の良さに感心します。次のターゲットはアンプと考えていましたが、お小遣いの関係もあり、しばらく先になりそうです。
自作スピーカー(ネットワークの改良)
リビングルームに置いていたオーディオセットを2階自室に移動しました。うちの家族はみんな音楽をBGM的に聴くタイプで、特に音質にはこだわらず、ステレオの重要度はもともと低い状態でした。特に妻からは、CD1枚かけるにもラックの扉を開けてコンポのスイッチをいくつも操作するのが面倒と言われ、オーディオラックも大きすぎて邪魔との意見が・・・。というわけでリビングでCDを聴くのにはミュージックシステムでよいということになり、自室に引き取ることになりました。そして、それをきっかけに長年封印してきた「音」へのこだわりと、グレードアップの道が復活か!?

斎藤家のホームページ