上図はエンクロージャー設計支援ソフト(SPED)の出力図をもとに、今回の2ウェイ
バスレフ用に書き加えたもの。SPEDはエンクロージャーの方式、ユ ニット名や寸
法等のパラメータを入力すれば低域の周波数特性がシミュレーションできで、しか
も設計図、外観図までできてしまうすばらしいソフトです。実際の設計にあたってこ
のソフトの出力図を使わない手はないと思い、 流用させていただきました。板厚は
15mmですが、バッフルは2枚重ねの30mm厚になっています。バスレフのダクトは
後部開放のパイプダクトで55mm径です。もう少し小さめのパイプでも良かったので
すが、ホームセンタに適当なサイズのパイプが見当たらなかったのでこれになりま
した。16cmにしてはダクト径が大きいかも知れませんが、磁気回路が強力なの
FW168Nならドライブできるだろうと思いました。


左図はSPED出力の外観図を2ウェイ化したもの。設計段階で完成イメージがつか
めます。










上図はインピーダンスと周波数特性のシミュレーション結果。ダクトの長さを変えてfdを変化させ、低域特性をシミュレーションしてみましたが、最終
的にfdは60Hzにしました。fdを低めにとって低域のレンジを稼ぐ狙いです。こうすると100Hz付近で少し音圧低下が見 られますが、この辺はアンプ
のトーンコントロールで補正できる範囲なので大丈夫だと思います。